仮説一覧01 この試み02 領域図03 仮説の構造04 共創の誘い05

HYPOTHESES 010 / PUBLISHED 010

34.71°N 137.73°E / HAMAMATSU, JP

TARGET TITAN

ALTILAN|物語で宇宙ビジネスを拓く

宇宙現実

宇宙×あなたの会社

Virtual reality. Augmented reality.
And now, Space Reality.

仮想現実、拡張現実。次は、宇宙現実。企業がもつ技術と文化の2040年代の姿を物語に描き、検証を待つ仮説として順に公開していきます。すべての仮説は、タイタンへ続く1本の年表の上にあります。

妄想を、仮説に。仮説を、現実に。

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HYPOTHESES 010 / PUBLISHED 010

業種の数だけ、宇宙の物語がある。

公開中の仮説10本の索引です。各仮説は、業種の営みをテーマにした創作です。貴社の実名で書き下ろすご相談は、「共創の誘い」で承ります。

N°001宇宙 × 楽器EST. 2040s

38万キロの遅れが、リズムになる。

2040年10月16日、開演の15分前。アカリは地球側の会場の3列目にいた。ステージの奥に巨大なスクリーンがある。映っているのは月面基地のドームだ。電波は光の速さで進む。それでも月までは1.3秒かかる。こちらの音があちらに届くまで1.3秒。あちらの音が戻ってくるまで、さらに1.3秒。

N°002宇宙 × 菓子EST. 2040s

ひと口が、ふるさとを連れてくる。

2040年7月10日。月へ向かう船の4日目だった。その前の11か月は、低軌道の組立現場にいた。取り出して指を離すと、包みはゆっくり回りながら浮いた。皿は使わない。置いても浮くだけだ。くずは1粒も出なかった。よくできている。ただ、地球を離れてから11か月と4日、何かが落ちる音を聞いていない。

N°003宇宙 × 住宅設備EST. 2040s

宇宙でも、心地よい暮らしを。

2040年3月8日。月の夜の14日目だった。今日、基地で初めて湯を張る。深さは地球の家庭用と同じ。入る湯は100リットル。使った湯を1滴も捨てずに再生系へ戻す条件で、運用会議が承認した。基地の気圧は地球の半分と少し。その気圧では水は84度で沸く。

N°004宇宙 × 光技術EST. 2040s

最後の1キロが、いちばん遠い。

2040年12月2日、日曜日。朝から雨だった。サキは11歳になった。父は火星へ向かう輸送船に乗って半年になる。動画は光で届く。2億キロの旅に、光は11分しかかからない。鏡が大きいのは、光が弱いからだ。2億キロを渡ってくるあいだに、光は広がって薄くなる。

N°005宇宙 × 繊維EST. 2040s

毎秒10キロを、布で止める。

2043年3月4日。航海200日目の朝だった。目が覚めてすぐ、リコは天井に手を伸ばした。指の先が天井に触れる。硬い。金属の硬さとは違う。この船の居住部は、布でできている。打ち上げのときは長さ2メートル余りの筒だった。軌道に出てから空気を入れ、長さ4メートル、直径3メートル余りの部屋に膨らんだ。

N°006宇宙 × 輸送機器EST. 2040s

6倍手前で、ブレーキを踏む。

2042年5月12日、月の昼は6日目に入っていた。タダシはローバーの運転席で、右足の位置を3度確かめた。300メートル先に旗が立っている。停止点だ。タダシはいつもの位置で踏んだ。車は止まらなかった。車体が停まったのは旗から20メートル近く先だった。「6倍です」ユイが数字を読んだ。「地球の停止距離の、ほぼ6倍」

N°007宇宙 × 茶EST. 2040s

93度で、味を作り直す。

2043年5月14日。滞在170日目の朝だった。ハルカは給湯口の前に体を寄せ、足先を床の固定具に差し込んだ。押しボタンの上に数字が並んでいる。25、50、75、100。25ミリリットル刻みでしか出ない。その隣に温度の表示がある。93。

N°008宇宙 × 時計EST. 2040s

時間を合わせる基準を、月にもつくる。

2047年3月2日。壁の表示はそうなっていた。ミナは通路の端で足を止めて、時刻を見上げた。09:14。地球のどこかの朝と同じ数字だった。この月面基地の暮らしは地球の基準にそろえてある。

N°009宇宙 × 寝具EST. 2040s

3つの異なる重力環境で、同じ寝具を使う。

火星の地表に降りて94日目。就寝は22時と決まっている。22時は毎晩ちゃんと22時に来る。基地の時計を火星の1日に合わせてあるからだ。ただ、その1日は地球より39分と少し長い。時計が22時に届くころ、体のほうはとうに22時を過ぎている。

N°010宇宙 × 器EST. 2040s

碗を焼成する温度の幅は、20度ほどしかない。

窯が冷めるまでに14時間かかる。サエは14時間が経ったところで扉の前へ来た。12時間で開けたことが一度ある。手に取ったところで縁が音を立てて欠けた。急に冷やされた面と、まだ熱を持っている中身とで、縮む速さが違ったからだった。

この試み

宇宙という目的地から、企業の未来を逆算して描く。

  1. 01

    まず、行きたい星を決める。

  2. 02

    そこにあるべき暮らしを、物語にする。

  3. 03

    その未来の一部に、あなたの社名を書き入れる。

行きたい星を決めたら、次は企業の側に戻ります。培ってきた想い、価値観、独自の強みを読み解き、それが宇宙という舞台でどう活かされるのかを物語に描き出す。宇宙からの逆算と、企業の本質からの積み上げ。この2つの往復が「ストーリードリブンの宇宙ビジネス開発」です。書き手は、SF小説家×宇宙ビジネスアーキテクトの二重視点です。

立ち位置は、宇宙を「エンタメとして消費する」ことと「本格開発に投資する」ことのあいだ。宇宙を「使って」価値を生む中間地点です。いきなりの本格投資よりずっと手前から、宇宙へ挑戦する理由を少しずつ積み上げていきます。

物語が先、技術は後
読者の感情が動く未来のワンシーンを先に描き、そこから必要な技術・提携・道筋を逆算します。物語は、読み終えたとき事業構想の設計図になっています。
1つの未来で描く
長編SF小説「POINT NEMO」は、人類がタイタンに至った2285年を描いています。仮説が描くのは、その途中にある2040年代です。到達点は小説が、そこへ至る産業の歩みは仮説が受け持つ。小説と仮説は1本の年表を共有しています。
妄想に、道筋を引く
各仮説には、今日から地上で踏み出せる「最初の一歩」を添えます。宇宙産業への参入を決めるより、ずっと手前から始められる設計です。

領域図

1つの仮説は、どこまで届くか。

どの仮説も、足場は地上にあります。そこから低軌道へ、月へ、さらに遠くへ。どこまで届くかは、仮説ごとに違います。行を選ぶと仮説が開きます。

38万キロの遅れが、リズムになる。

001 / 楽器

ひと口が、ふるさとを連れてくる。

002 / 菓子

宇宙でも、心地よい暮らしを。

003 / 住宅設備

最後の1キロが、いちばん遠い。

004 / 光技術

毎秒10キロを、布で止める。

005 / 繊維

6倍手前で、ブレーキを踏む。

006 / 輸送機器

93度で、味を作り直す。

007 / 茶

時間を合わせる基準を、月にもつくる。

008 / 時計

3つの異なる重力環境で、同じ寝具を使う。

009 / 寝具

碗を焼成する温度の幅は、20度ほどしかない。

010 / 器

足場(地上の事業) 仕事になる領域 その先の拡張余地

すべての仮説は、地上から始まる。だから、今日から始められる。

仮説の構造

1つの妄想は、5つの層でできている。

宇宙現実の各仮説は、感情を動かす物語から、意思決定に使える数字まで、5つの層でできています。読み物として楽しめて、そのまま経営会議に持ち込める。その両立が、この仮説形式の目指すところです。

全文は宇宙現実マガジン(note)で公開し、本サイトには各仮説の抜粋と骨子を載せています。

妄想は、描き込むほど、仮説になる。 宇宙現実|編集方針より

ビジョン物語

2040年代のワンシーンを描く短編。名前のある登場人物と五感の描写で、「この未来を実現したい」という感情を先に動かします。

必然性の言語化

なぜこの業種×宇宙なのか。企業の実績・資産と接続した3つの成長機会として、戦略的な合理性を明確にします。

コンセプト提示

抽象的なビジョンを、具体的な製品・サービス・体験に落とし込みます。グランドコピーはこの層の結晶です。

最初の一歩

技術的根拠と、今日から地上で打てる具体的な一手。各仮説では「検証0号」と呼びます。夢物語と計画のあいだに、橋を架けます。

価値の可視化

投資判断・社内説得のための定量・定性の指標。経営陣が判断に使う数字は、noteの全文で届けます。

永利 光のポートレート

書き手

永利 光NAGATOSHI HIKARU

SF小説家 × 宇宙ビジネスアーキテクト。株式会社ALTILAN 代表取締役CEO。長編SF小説「POINT NEMO」著者(連載中・第1巻は2026年11月刊行予定)。宇宙物理とシステムズエンジニアリングを修め、新規事業開発の現場を経て、2024年に浜松でALTILANを設立。ストーリーを起点にアート制作や文化の創造から立ち上げつつ、地域からタイタンへ向かう取組みを宇宙ビジネスにするべく活動しています。

共創の誘い

あなたの会社の妄想を、実名で描く。

公開している仮説は業種をテーマにした創作ですが、貴社の歴史・技術・理念を材料に、実名で書き下ろすこともできます。本格的な投資を決めるより、ずっと手前から始められます。

実名で書き下ろすときの5手順

  1. 01集める言葉・理念
  2. 02読み解く歴史
  3. 03見つける強み
  4. 04つなぐ過去 → 現在 → 未来
  5. 05決めるコンセプト

ALTILANである理由

新規事業開発の型
代表の永利がこれまで携わってきた新規事業支援で培った、構想から実行までの方法論。
宇宙物理 × システムズエンジニアリング
ストーリーを、技術的根拠と要求定義に接続できる専門性。
ALTILANの世界観
長編SF小説「POINT NEMO」。1828年の種子島から2285年のタイタンまでを貫く年表を持つ物語です。仮説は、この年表の2040年代に書き加えられていきます。

仕上がった物語と構想は、経営の意思決定、投資家や取引先への説明、社内の機運醸成、メディアへの発信に使えます。

実名で描いてほしい

創業の物語、いちばんの技術、大切にしてきた価値観を材料に、貴社だけの妄想を1つの仮説に仕立てます。執筆はALTILANが担います。貴社には、原稿の確認と構想案の選択をお願いします。

妄想ワークショップ

未来からの逆算で貴社の可能性を掘り起こす、経営層・新規事業チーム向けのワークショップ。宇宙参入診断ORBITASと組み合わせた設計もできます。

取材・掲載のご相談

メディアでの紹介、イベントでの講演、地域や学校での活用など、宇宙現実の使い道を一緒に考えます。公開の可否と範囲は、貴社が決められます。

お問い合わせ

実名で描くご相談、妄想ワークショップ、取材や掲載のご相談は、メールで承ります。ご用件を一行添えてお送りください。

info@altilan.co.jp

会社の概要はコーポレートサイトにあります。
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